Darling Darling

Prabhas's fan blog in Japan

ペーッタ(原題:Petta)

 インデアン・ムービー・ウィークのラジニカーント作品2本のうちの1本。

 

 誰にでも推せるか?と聞かれると難しいところですが、ラジニカーント好きには推せます。

 影のあるラジニ様カッコいい、なのです。激強ラジニ様しびれるぅ!なのです。

 そして、「ラジニ様、70に近いお年では?」とふと気づくと色々凄すぎて目をむきます。

 

 あと、敵役がナワーズッディーン・シッディックさんで、はじめ「ナワさんに似た役者だなー、静かな凄みがいい味出してんな」と思ってたら本人でした…。ナワさんはバジュランギおじさんに出てきた一緒に旅する記者さんの方です。ホントにいい役者だ。

 

 そして、敵シンガーラムの息子ジットゥ役がヴィジャイ・セードゥパティさん。Twitter眺めているとハマっている方がいらっしゃって名前だけは知っていたのですが、今回初めて動いているところをみました。皆さん彼の名前にくまさんの絵文字を付けるんですが、熊さんでした。熊可愛い。てか、タミルスターは可愛い人多いの?

 ラジニ様とセードゥパティさんが並んでトラックから出てくるシーンはカッコよさに叫びかけました。

 

 気にいったのは相手になる女性がラジニ様よりもちろんかなり若いとはいえ、いわゆる20代の若者を使っていないこと。大きな子供のいる妙齢の女性で、ラジニ様がとても若く見えるのもあって見た目自然な感じの取り合わせなんですね。調べたら40代の女優さんで、そういった素敵に年を重ねた美しい女優さんがヒロインになれると言うのがちょっと驚きでした。なんか、インド映画って若い女優さんしかヒロインになれないと思ってたから。(実際、結婚して子供を産むとヒロインでの起用は無くなってくる)

 

 ストーリーはですね、最後でひっくり返るかと思いました。絶叫上映だったら間違いなく「ひぃいいいいいいええええええええええ!!!!!」と叫んでいた。

 「カーラ」は服装がまっくろくろすけですが、「ペーッタ」は中身がまっくろくろすけです。両方見て違いを味わっていただきたい。

サルカール 1票の革命(原題:Sarkar)

 これは見事でした。

 民主主義国家に生活し、1票を持つ者は全員見てほしいし、政治家は首に縄付けてでも見せたいぐらい素晴らしかった。

 アメリカ在住お金持ちがたった1票のためにインドに帰国するの?と言うところから始まり、奪われた自分の1票を取り戻すところで話が終わるかと思いきや、いかに1票が大切なのかを思い知らされるような壮大な展開になってゆくのが本当に面白い。

 

 そして、対抗勢力の無い与党と言うのは危険である旨の台詞に唸るしかなかった、自分の国を思いながら。

 

 見事だったことのひとつが、ラスボス女史…じゃなかった敵役の娘(名前忘れてしまった…)が手ごわい相手として立ちはだかるのが凄かった。ほぼ直接会っていないのに火花散る戦い。見ながら、ラジニカーント作品の「パダヤッパ」で若き日のラムヤ・クリシュナ(シヴァガミ様役の方)が演じたニーランバリを思い出しました。私の中ではインド映画2大悪女です。強い!カッコイイ!しびれる!

nazoindia.hatenablog.jp

 さてさてさて、我らが大将(タラパティ)・ヴィジャイさん。

 ちょい悪な風味を持ちながら、結局のところ悪を許せない真っすぐさのバランスが上手く主人公スンダルの中に入っていましたね。いやしかし、激強すぎてボディーガード要らないんじゃないか説が全私の中で話題に。

 アクションシーンがカッコいいんですけどストップモーションやスロー再生な演出があまり好きでない私はチョッピリ不満。でも、文句なくスタイリッシュでカッコいいアクションシーンでした。

 ヴィジャイさんと言えば魅力の塊なんですが、ベビーフェイスのヴィジャイさんがワルぶってる中に可愛いところがチョイチョイでてくると「キャー!」ってなるし、ウインク飛ばされた日には倒れるしかないですよ。

 

 そう、政治を扱った硬派なお話ではありますが、そこはインド映画。ダンス有り、楽しい場面有り、興奮する場面有り、役者の魅力てんこ盛りの超娯楽映画になってるので堅苦しくなく楽しく見ることが出来ます。 

 

 もう、選挙なんて、なんて言ってる人と議員と名の付くすべての人の口にDVD(日本語版はまだ無いけど)突っ込みたいぐらい良かったです。

 

 余談ですが、「サルカール」だけでGoogle先生におたづねするとアミターブ・バッチャン出演作品が出てきます。どうやらこちらも社会派映画のようですね。こちらも見たい。なるほど、それでヴィジャイ作品には副題を付けたのかな?

ヒンディー・ミディアム(原題:Hindi Medium)

 イルファーン・カーン主演の「ヒンディー・ミディアム」。

hindi-medium.jp

 素晴らしく良かった!

 扱っている題材もお受験戦争と興味深いし、ストーリーも素晴らしいヒューマンドラマで綺麗にまとまっている。役者もGoood。インド映画ファン以外にも安心してお勧めできる良作です。

 

 日本でもたまにドラマなどに取り上げられている「お受験」。この映画を見ながら、大昔に見た小学校入学のためのお受験ドラマを思い出しました。タイトルを忘れてしまったのですが、そこで知ったのは「両親の面接が重要」と言う事。母親の着ていく洋服にまで「合格するためにはこういう服装」と言う暗黙のルールがある。ヒンディー・ミディアムでも、子供の教育だけはなく親の問題が浮上してドタバタすると言った筋書きなので、どの国も同じなのだろうかと思いましたね。

 

 日本と違ってくるのが「低所得者のための優遇枠」と言うものが存在すると言う事。日本には小学校受験だけでなく大学まで明確に低所得者枠ってあまり聞きません。あっても「特待生」という枠になるかな。それは合格に当たっての優遇ではないよね。

 その優遇枠を巡ってお話が大きく受験戦争の闇へと舵を切っていきます。そう、その優遇枠を狙ってお金持ちだけど上流階級には入れない(合格しにくい)主人公家族はスラム街に住むことになるのです。

 

 教育を受ける権利と言うものについて、深く考えさせられます。主人公の家族だってお金持ちでもいい教育を受けさせる権利を階級によって奪われているわけです(作品中ではカーストとは言わなかったけど、商人だから~と言う言い方をしていた)。そして、お金が無いために良い(普通の)教育を受ける権利を奪われる人々もいる。それでいて、貧困から抜け出す、より良い生活を送るための突破口は良い教育であることの残酷な現実。

 そんな深いテーマを取り上げながらも、イルファーン・カーン扮する商売で財を築いた妻に頭のあがらないお父さんラージと美しい「教育ママ」ミータ、子供らしくかわいいピアの明るい家族がコミカルに話を紡いでゆくので、基本、笑えます。このコミカルさとシリアスのさじ加減が素晴らしいです。そして、スラムの人々の人情もしみじみと胸に響きます。

 

 いや~イルファーン・カーンと言えば渋い暗い重い役しか見たことが無かったので、こんなコミカルな役が出来るのか、こんなかわいい趣を持っているのかとビックリしました。かわいいイルファーン・カーンが見たい人はこの映画外せませんよ!

 

 残念なことに上映館がメチャメチャ少なくてなかなか見られないかもしれませんが、チャンスのある方は見てくださいね。

バンガロール・デイズ(原題:Bangalore Naatkal)

 ラーナーさん出演作品と言う事で、ムービープラスさんで放映されました「バンガロール・デイズ」を見ました。

www.movieplus.jp

 詳しい解説は、「BANGER!!!」さんにあります。

www.banger.jp

 個人のブログなどは、「バンガロールデイズ」で検索するとオリジナルのマラヤーラム映画のレビューの場合があります。そう、ラーナーさんが出演しているのはタミル映画で作られたリメイクバージョンなんですね。

 

 お話、とても面白かったです。いわゆる青春ドラマ的なものは好みではないのですが、ストーリー展開が上手くて真剣になって見ちゃいました。

 いわゆる青春群像劇で、女性ひとり、男性ふたりの幼なじみが大都会バンガロールに出て来て恋に若者の悩みに苦しみながら幸せをいかにつかむか、というお話。

 ビックリするのは女性の愛称アム(ディヴィヤ)が冒頭いきなりお見合い結婚してしまうこと。大学も出たのに、とチョッピリ不満はいうけれど結局結婚してしまう。その結婚相手プラサードがラーナーさんです。

 いやあ、日本とかハリウッドとか欧米文化が浸透している所だと、相手がいかにラーナー・ダッグバーティで超ハンサムな女性は全部一目で落ちる男だとしても、お見合いでは結婚しない展開になると思うんですよね。偏見かもしれないけど。それがなんだかんだで、あっさり結婚してしまう。

 でも、それがきっとインドの女性の等身大の姿なんだろうな、と思いました。

 お見合い結婚で結婚する現実に相手が超ハンサムな超金持ちという夢をまぜる。それがインド女性の心をつかむのでしょう。

 

 さて、主人公のアジュは学校を中退して、何だかわけありのイケメン風来坊。クッティはごく普通の容姿だけどとっても気のいい愛すべき男でIT企業社員。こちらは、いかにも都会に行きそうな若者のロールモデルなのかな。アジュは特殊かもしれないけれど。田舎から脱出できるのは風来坊かIT企業に就職できた者なのかな、と。

 

 この3人が繰り広げる群像劇に重要な役割で絡んでくるのがアムの夫であるプラサードなんですね。すごくおいしい役。

 主役3人の演技もとても若者らしさが出ていていいのですが、大人なプラサードの微妙な心の動きが視線や態度で伝わってくるラーナーさんの演技はさすがでした。

 

 いやあ~、青春物で恋愛ものでしょ~、私には合わないわ~なんて思いながら見出したのですが、一生懸命な3人とプラサードの切なさをみてると泣ける泣ける。そして見終わった後の後味爽やかでとてもいい作品でした。

 

 私みたいに録画したけどまだ見てない、と言う人は是非見てくださいね。

 再放送してくれるかなぁ。再放送あったら是非ぜひ見てください。

インド人俳優さんへのファンレター、試行錯誤の日々

 いよいよ締め切りが迫ってまいりました、「Prabhasさんにお手紙を送ろう企画♡2019」。

 

nazoindia.hatenablog.jp

  悩ましいのは英文での手紙の形式が分からないこと。

 インドはビジネスではイギリス式の手紙の書き方をすると言う事までは分かるのですが、探しても探してもビジネスレターの形式ばかりでファンレターはない。((゚Д゚)@謎の検索の仕方が悪いともいう)

 

 今回、とりあえずこれでどうよ?と言うのを考えてみました。

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 ビジネスレターだとレターヘッドとして1の部分の右側に自分の住所と名前、日付を書いて、左側に相手の住所氏名を書くとありますし、ファンレターの場合「自分の住所を書けば返事がもらえるかも」として住所を書くことを推奨する向きもあるのですが、今回はまとめて送っているので返事があるとしても送った代表者の住所に行くでしょうし…とある俳優さんがお手紙そのままSNSにアップなさってるのを見たこともあるので住所氏名を入れなくていいかと思います。あと氏名は最後に署名しますし。

 ただ、冒頭に氏名を入れないので、本文で”I am Nazonazon.”と言った名乗りは入れたほうが良いかな、と。

 もちろん、プラバースさんは個人的なことにはSNSを使わない方針のようなので、上記にあるような事例の危険はないとおもうので、形式として住所を入れる方がいいと判断した場合は入れてもいいと思います。

 その際は住所氏名日付の順です。

 

1、 イギリス式の日付の書き方は「日 月 年」です。

 

2、 英文式に”Dear Prabhas,”でも問題は無いかと思います。敬称を付ける場合、Mr.だと名前には付けられない(苗字につけるもの)ので、プラバースは名前やしな、と思うと「Prabhas garu」がいいのかなぁ?と思って私はgaruをつけています。

 

3、 「敬具」にあたる”Yours sincerely,”は右寄せで。

 

4、 署名は別に筆記体でなくても大丈夫。ブロック体の方が読みやすくていいかも。

 

 ちなみに、ドヤ顔でこんなこと書いてる私ですが上記の形式で今回書いていません。なぜか日付の上に自分の名前を書いていて、本文でも書いて署名でも書くと言う3回も自分の名前を書く失態。お前どんだけアピールしたいねんと。

 そう、住所を書かないでおこうとだけ思ってレターヘッドを考えたんでそうなるんですよね。住所氏名日付から住所だけ削った…。

 これを書くにあたって、よくよく考えたら名前いらないのでは?と。

 検索しまくって”how to write a fan letter”で検索したらよいと知ったのでやってみたら、大体上記の形式になっていました。

 前回のお手紙企画のときなんか、思いっきり住所書いてましたね、私。

  ま、こんな奴もいますので多少間違ってても大丈夫ですよ。あなただけが笑いものにはならないし、プラバースさんはそんな小さいことで笑ったりしないでしょう。

 

 内容ですが、例文がネットに落ちているので参考になるのではないでしょうか。私の場合は「自己紹介(名前年齢性別、今回は2回目のファンレターであること)」は冒頭に入れています。

 オンライン英会話を利用されている方は、添削を頼むこともできるかも?

 私はレッスンスタートの時にチャットボックスに打ち込んだ手紙の内容を流して添削してもらいました。ただ、ここで注意したいのが、先生によって自分の書いた文章の原型をとどめないこともあるので(前回がそうで後悔した)、その辺は気に入らなかったら別の先生に頼むなどしたほうが良いかもしれません。

 そんなん、利用してへんわ!と言う方は…英語の正誤はあんまり気にしなくていいかな?とも思います。あなたが外国の方から一生懸命書いた日本語の手紙をもらった時、日本語が変だからって読まなかったり笑ったりしますか?

 最低限翻訳サイトでのチェックだけはしてれば良いのではないでしょうか。私が良くやるのは、英文で文章は考えて日本語に翻訳して変な回答になっていないかをチェックしています。よく使う翻訳サイトはWeblioです。

ejje.weblio.jp

 Google先生は悪くないんですが、まだちょっと危険な香りがするので。ただ、Weblioは翻訳がタイトでなかなか思うように日本語が返ってこないことも多いです。そんなときはGoogle先生が「これでええで」といったら、良しとしています。

 

 短くても一所懸命書いた気持ちは伝わります。

 時間が無いよ、と諦めている方も上記の形式に”I am 〇〇. I am a 〇〇 years old woman/man.”と自己紹介して、"I love you because you are a good actor."みたいな簡単な文章を1文でも2文でも書いて、最後に"I wish you’ll visit Japan someday."とか書くだけでもいいと思いますよ。

 

 この記事が、少しでも誰かのお役に立てますように。

 

 あと、「こうしたほうがいいんじゃない?」と言うご指摘アドバイスありましたら、コメント欄に頂けると嬉しいです。

 

 

KESARI/ケサリ 21人の勇者たち

 インド映画公開ラッシュに嬉しい悲鳴の今年。

 次なる映画は「KESARI/ケサリ 21人の勇者たち」です。

 1週間限定上映と言う事で急いで見に行ったのですが、めでたいことに延長上映が決まったようです。

kesari-movie.com

 ジャンルとしては戦争もの、歴史ものになります。

 時代的にはイギリス統治下のインド。なので舞台の場所的には現在のパキスタン端ですね(イギリスから独立するときにインドとパキスタンに分かれた)。

 前知識としては、主役がシク教徒であるということと、シク教徒にとってターバンは非常に大切な物で触ったり脱がせたりしてはいけないんだ、ということぐらいでした。

 それでも十分に楽しめました。もちろん、文化や風習の違う国の歴史映画ですから前知識をキチンと学んでから見るとより楽しめると思います。

 

 脚本としては、まあ、戦記物の王道かな、と言ったところ。

 王道と言うのは上手く書かないと「あ、またその展開ね」と退屈な印象を与えてしまうのですが、この作品は上手く観客を引き込んでそんな風には感じさせていません。

 

 そして、アクションがエキサイティングでいいですね。

 役者もいい。特に女装スナイパーの存在が不気味なインパクトといいスパイスになって作品をより面白くしています。

 どうしても戦記物は女性が少ないのですが、2人登場する女性はふたりとも美しくて印象的でした。

 

 見ていて引き込まれる、そして気持ち高ぶるそんな映画です。しかし、ただアクションがカッコいいと言うだけでなく物語もちゃんとある。戦争の辛さと悲しみもキチンと織り込まれている。いい映画です。

 

 上映館が少ない、上映期間が少ないのが惜しいですね。

シークレット・スパースター(原題:Secret Superstar)

 アーミル・カーン作品に外れ無しと言った感じですが、本作品もまた、「外れ無し」でした。

 というわけでインド映画ラッシュの2019年、先日見てきた映画は「シークレット・スーパースター」です。

 ちなみに、公式サイトのあらすじは人によってはほぼネタバレです(笑)

 気にしない人は気にしないでしょうけどね。

 あと、ウイキペディア先生は完全にネタバレです。

secret-superstar.com

 ってことで、ネタバレしない程度の説明しようとなると…難しいんですよね。

 ざっくりいうと、歌の大好きな歌手を目指す女の子インシアは母のサポートと愛を受けてその夢を育てていたが、強権的な父に歌うことを禁止されていた。そこで考えた秘策が父にばれないように顔を隠すブルカを着用してYouTubeで自分の歌声を流すことだった。動画をきっかけに彼女は果たして歌手になれるのか?父に奪われる続ける自分の人生を取り戻せるのか?と言った感じでしょうか。

 でまあ、私もこの程度の前知識で行ったんですが、インシアと母ナズマの置かれた家庭環境の強烈さに泣くしかなくて、「こんなん聞いてないよ~」ってなりました。ひどい、これはひどい。どれぐらい酷いかはご自身の目で確かめてくださいませ。

 

 しかし、つらい、悲しいだけでなく母と子のつながりや弟の存在、彼氏???のチンタンとのやり取りは心温まるし、中でもアーミル・カーン扮する落ち目の音楽プロデューサーのシャクティ・クマールが奇妙で面白すぎて最高です。

 

 この作品は、アーミル・カーンが出演していることが売りになっていますが、あくまでもインシアが主人公で母ナズマと二人で話を引っ張っています。じゃあ、アーミル・カーンはどこで出てくるんだ?と思ったらガッツリ出てくるのは後半で全体から見た出演の量は思ったより少なかったです。

 にもかかわらず、非常にインパクトの強いあくの濃いキャラクターを見事にやり切っていて「アーミルあんま出てないじゃん」と思わせないのは凄い。インパクトとにかくすごいんです。もう、夢に出てくるんじゃないかってほど忘れられない。

 インシア、ナズマとシャクティの話における印象のバランスが非常にいい。シャクティに全部持っていかれるということもないのがインシア役のザイラー・ワシームのすごいところです。

 

 いうなれば、ある少女のよくありがちなサクセスストーリーなわけですが、そう、「スター誕生」的なね、そのありきたりになりがちなストーリーを全然飽きさせない発想・脚本と演出は素晴らしい。そして普遍的な問題を盛り込んで観客の心を掴んで話を進めるというのは上手いな、と思いました。

 

 あと、インド的な音楽があまり流れないんですよね。

 インシアちゃんはギターで弾き語りの子だから、あんまりリズミカルな曲調はうたわないんですが…その部分をがっつり補うシャクティ・クマール!

 いや、もう、演出うますぎですよ、ほんと。涙出るほどウケました。

 

 まだ見ていない方は、気軽に見に行って笑って涙して、がっつり感動してくださいね。

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