ムトゥ 踊るマハラジャ
伝説のインド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」のDVDを見ました。
お若い方はご存じないかもしれませんが、1998年の日本公開のときに一大旋風を巻き起こしてインド映画が注目されたきっかけを作った映画なのです。え、もう20年経つの!?ひぃいいいい。
当時はまだインド映画どころか洋画も邦画も見ない「映画館に1年に1回行けばいい方」な人間だったので、見ることは無かったのですが記憶にはっきり残るぐらいの大フィーバーぶりでした。
そんな、伝説のインド映画ならやはり見なくてはなるまい、見ないでインド映画が好きですなんて言えまい。そんな思いでレンタルいたしましたよ。
ちなみに、この映画はタミル語なのでコリウッド映画と言う事になります。
前置きはさておき。
20年も前の映画とは思えないぐらい面白かったです。
主人公ムトゥがぱっと見、気のいいオッサン。どれぐらい気が良さそうかと言うと、フーテンの寅さんぐらい気が良さそう。(もしや、若者はフーテンの寅さん知らないか⁉)
このオッサンが明るく気さくで人が良くて、歌って踊れば軽妙でこっちもダンスしたくなる。かと思うとめっぽう喧嘩が強くてアクションシーンも激しい(ぶっちゃけインド映画、ワイヤーアクションなのが丸わかりな物も多かったり。でも見てて楽しいので良し)。やるな、オッサン。
そして、話の展開もドキドキさせてくれるので見てて飽きなかったです。
それにしたって隣の州に行ったら言葉が通じないってインドどうなってるんだ・・・。隣だぞ。東京から埼玉行ったぐらいのもんだと思うんですが(馬車移動なので)、そんなに言葉が違うのか・・・。ちょっとその辺びっくりしました。
恋バナからの陰謀発覚への流れも良かったですね。ただの恋バナで終わらせない。話の本筋は実はそっちだったという。
あと、笑ったのが、腕っぷしの強いムトゥが仕える旦那様が芝居好きだったりで、ムトゥに守ってもらってる存在なのかな?なんて思ってたら
ゲロ強かった
のでビビりました。強いんかい・・・。
そういや、インド映画ってよくお寺に行ってる印象があるんですけど、実際頻繁に行くもんなんでしょうかね?
曲が今聞いてもノリノリのご機嫌ソングが多いので、やはり古いという感じはしなかったです。古いと感じるのは画面の粗さやノイズが飛んでることでしょうか。
いや、何といっても主人公を演じるラジニカーントの人目を引かずにはおれないスター性ってのはすごいですよ。正直最初は風采のあがらんオッサンやな、と思うんです。でも踊りだしたらひきつけられる。演技をすれば目が離せない。オッサン喧嘩したらつえええええぇぇえ!!!ともう、モニターの前にくぎ付け。
なるほど、これが「スーパースター ラジニカーント」かと納得しました。
見てよかった映画です。日本語字幕ついてるしねw