マダム・イン・ニューヨーク(原題:English Vinglish)
今回見たインド映画は「マダム・イン・ニューヨーク」です。
とにかく素晴らしい作品です。
まず初めに、先日お亡くなりになった主役シャシを演じるシュリデヴィさんの気品ある美しさに見とれてしまします。気品があって子供たちにも夫にも優しいシャシ。まず、そのシャシという女性をその立ち振る舞い姿だけでも十分に視聴者に語り掛けてきます。
その素敵なシャシが、「英語が出来ない」と言うだけで娘から蔑まれ、夫からもその献身を顧みられず「料理が取り柄だけの女」的な扱い。可愛く幼い息子と義理のお母さんはシャシをそんな風には扱わないのが見ていて救いなので、辛いばかりの家族像ではないのがいいバランスかな。これで家族全員がシャシを蔑んでたら、辛すぎて先を見られないです。
そんな、英語が出来ないと言う事で辛い目に遭ってるシャシに、姉から娘(シャシから見たら姪)の結婚式の準備のためにNYに来てくれないか、と言われたからさあ大変!!夫に背中を押されて一人でNYに行くことになったシャシは、色んな人に助けられながらもなんとかNYにたどり着くものの、お腹が空いて立ち寄ったカフェで意地悪な店員に英語が出来ないせいで散々な目にあわされ、戸惑って人にぶつかって堪らずに店から走り去る。
もう、このカフェのシーンで号泣ですよ。
そもそも、娘に英語が出来なくて馬鹿にされてるシーンでも泣いたのに、畳みかけるようにカフェのシーンが来たら泣きますよ。英語が出来なくて劣等感を抱いたことのある人なら尚更泣けると思います。言葉が出来ないってつらい。
この映画の素晴らしいところは、どんなに辛い立場に主人公が置かれていても、例えば家族には息子と義母がいたり、ビザを取るときにもシャシにきつい言葉を投げかける同僚を戒める人が居たり、飛行機の中でも助けてくれる人が居たり、カフェでも優しくしてくれる人がいたり、と必ず助けてくれる人が居ること。
そのおかげで、この映画をとてもハートウォーミングな物にしてくれています。
さて、そんなシャシの素晴らしいのは、ラドゥ(インドのお菓子)売りでためたお金を英会話学校に当てて勉強し始めること!!そこから物語が大きく動き出します。
素敵な英会話学校の仲間たち、優しい姪(結婚する姪の妹)との交流がとっても温かかくて楽しいです。
インド映画お決まりの歌と踊りも最後にありますが、そのもって行き方も自然で素敵でした。
初めから終わりまでしょっちゅう泣かされたけど、とっても素敵できれいで可愛くて温かい素晴らしい映画です。
特に、英語でお悩みのそこのあなた!
必見ですよ(*'▽')