バジュランギおじさんと、小さな迷子(原題:Bajrangi Bhaijaan)
2か月前と1か月前に2回みたものの感想を書けずに幾星霜。
やっとかける時間が出来たので書きます。
映画を見るにあたって知っておきたいことは二つ。
1 インドとパキスタンは領地争い等から仲が悪いこと。
本作品の舞台になっているカシミール地方の領土争いでテロが起きたり攻撃したりしています。最近(本記事は2019年3月24日執筆)では2月14日にインド側カシミール地方でおきた自爆テロにパキスタンが関与しているとして、インドが同月26日にパキスタンへ空爆を行っています。
この作品が公開された2015年あたりはここまで状況が悪くなかったようなので、このような作品も作れたのかな?と個人的には思っています。実際は分かりませんけど。
2 ヒンドゥー語(インドの公用語)とウルドゥー語(パキスタンの国語)は同系統の言葉なので相互理解可能。
実はこのことを知らなくて、1回目に見た時に「なんでパキスタン人の子供がインド人の言葉理解してんねん!」と猛烈に疑問に思って、それが気になって気になって作品に没頭出来なかったのでした。
文字は全然違うのですが、話し言葉は細かい単語とかが違うぐらいでほぼ通じるんだそうです。
と言う事を頭に入れてからこの作品を見ると、より楽しめると思います。
簡単なストーリー紹介をしますと…いや、もう以下の動画見てもらう方が早いや(丸投げ)。貼りつけた動画はこの作品を代表するダンスシーンをフルで入れてる上に歌詞の日本語訳があって、動画の最後に予告が付いている作品を知るためのお得動画です
インド映画って踊るんでしょ?と言う方はこの動画を見てインド映画のダンスを見てみるといいと思います。楽しいよ。特に1番目のは主人公バジュランギおじさんの性格を端的に表現していて、かつ、楽しいダンスシーンという秀逸な出来です。
「バジュランギおじさんと、小さな迷子」【1.18公開】底抜け正直者パワン登場!ダンス映像
「バジュランギおじさんと、小さな迷子」【1.18公開】チキンダンス映像
動画見る暇ねぇよ、と言う人の為に簡単に説明しますと、パキスタンからインドに母と行った帰りに迷子になってしまった言葉の話せない少女(シャヒダー)が1番目のダンスを見てバジュランギを頼るようになり、馬鹿正直で心優しい、でも落ちこぼれ男のバジュランギが頑張って少女をパキスタンに帰すお話です。
先に述べましたように、インドとパキスタンは仲が悪いです。パスポートとビザが無いと当然行き来出来ませんし、陸地で繋がってるとは言え柵が張り巡らされていて勝手に出入りも出来ません。シャヒダーはパスポートを持っていません。さて、どうする!?というのがお話の大半を構成しています。
お話はね、まだ上映している館もあるので映画館で見てほしいですし、たぶんきっとBlu-rayやDVDが出るので(でますよね!?)そちらをぜひぜひ見てほしいです。
前評判として、凄く泣ける映画と言う事が言われていました。
確かに泣けますけど、私の場合は結構シャヒダー(バジュランギたちは「ムン二―(お嬢さん)」と呼んでいた)の愛らしい笑顔や、バジュランギの行動などにニコニコしていました。悲しくて重い作品ではないです。程よい悲しさと程よい重さで見た後温かい気持ちになる作品ですね。
いやああああああ、もう、迷子ちゃんムンニーの愛らしさは今だかつて見たことが無いぐらい可愛いですよ。ムンニーを見るだけでもこの映画を見る価値はあります。
そこへサルマン兄貴こと、サルマン・カーンの存在感。親しみやすいおじさん役がぴったり!!サルマン・カーンさんは今回初めてみたのですが、なるほど3大カーンと言われるだけある。シャールク、アーミルに堂々並ぶ俳優ですね。今回はすごくカッコいい役ではないのに魅せてくれます。
そして、Twitterの私のTL上で人気のあるナワーズッディーン・シッディーキー。本作品では風采のあがらない記者の役ですが、実はめちゃめたカッコいい人です。そして、良い演技をします。サルマン兄貴のバディにぴったりの役者さんです。
映像も素晴らしいですし、音楽もいいので総合評価メチャメチャ高いです。そりゃ本国でヒットしますわ。日本でも1月公開で今でもどこかしらで上映されているので凄いなぁとおもいます。
チャンスがありましたら、どうぞ。