KESARI/ケサリ 21人の勇者たち
インド映画公開ラッシュに嬉しい悲鳴の今年。
次なる映画は「KESARI/ケサリ 21人の勇者たち」です。
1週間限定上映と言う事で急いで見に行ったのですが、めでたいことに延長上映が決まったようです。
ジャンルとしては戦争もの、歴史ものになります。
時代的にはイギリス統治下のインド。なので舞台の場所的には現在のパキスタン端ですね(イギリスから独立するときにインドとパキスタンに分かれた)。
前知識としては、主役がシク教徒であるということと、シク教徒にとってターバンは非常に大切な物で触ったり脱がせたりしてはいけないんだ、ということぐらいでした。
それでも十分に楽しめました。もちろん、文化や風習の違う国の歴史映画ですから前知識をキチンと学んでから見るとより楽しめると思います。
脚本としては、まあ、戦記物の王道かな、と言ったところ。
王道と言うのは上手く書かないと「あ、またその展開ね」と退屈な印象を与えてしまうのですが、この作品は上手く観客を引き込んでそんな風には感じさせていません。
そして、アクションがエキサイティングでいいですね。
役者もいい。特に女装スナイパーの存在が不気味なインパクトといいスパイスになって作品をより面白くしています。
どうしても戦記物は女性が少ないのですが、2人登場する女性はふたりとも美しくて印象的でした。
見ていて引き込まれる、そして気持ち高ぶるそんな映画です。しかし、ただアクションがカッコいいと言うだけでなく物語もちゃんとある。戦争の辛さと悲しみもキチンと織り込まれている。いい映画です。
上映館が少ない、上映期間が少ないのが惜しいですね。