サルカール 1票の革命(原題:Sarkar)
これは見事でした。
民主主義国家に生活し、1票を持つ者は全員見てほしいし、政治家は首に縄付けてでも見せたいぐらい素晴らしかった。
アメリカ在住お金持ちがたった1票のためにインドに帰国するの?と言うところから始まり、奪われた自分の1票を取り戻すところで話が終わるかと思いきや、いかに1票が大切なのかを思い知らされるような壮大な展開になってゆくのが本当に面白い。
そして、対抗勢力の無い与党と言うのは危険である旨の台詞に唸るしかなかった、自分の国を思いながら。
見事だったことのひとつが、ラスボス女史…じゃなかった敵役の娘(名前忘れてしまった…)が手ごわい相手として立ちはだかるのが凄かった。ほぼ直接会っていないのに火花散る戦い。見ながら、ラジニカーント作品の「パダヤッパ」で若き日のラムヤ・クリシュナ(シヴァガミ様役の方)が演じたニーランバリを思い出しました。私の中ではインド映画2大悪女です。強い!カッコイイ!しびれる!
さてさてさて、我らが大将(タラパティ)・ヴィジャイさん。
ちょい悪な風味を持ちながら、結局のところ悪を許せない真っすぐさのバランスが上手く主人公スンダルの中に入っていましたね。いやしかし、激強すぎてボディーガード要らないんじゃないか説が全私の中で話題に。
アクションシーンがカッコいいんですけどストップモーションやスロー再生な演出があまり好きでない私はチョッピリ不満。でも、文句なくスタイリッシュでカッコいいアクションシーンでした。
ヴィジャイさんと言えば魅力の塊なんですが、ベビーフェイスのヴィジャイさんがワルぶってる中に可愛いところがチョイチョイでてくると「キャー!」ってなるし、ウインク飛ばされた日には倒れるしかないですよ。
そう、政治を扱った硬派なお話ではありますが、そこはインド映画。ダンス有り、楽しい場面有り、興奮する場面有り、役者の魅力てんこ盛りの超娯楽映画になってるので堅苦しくなく楽しく見ることが出来ます。
もう、選挙なんて、なんて言ってる人と議員と名の付くすべての人の口にDVD(日本語版はまだ無いけど)突っ込みたいぐらい良かったです。
余談ですが、「サルカール」だけでGoogle先生におたづねするとアミターブ・バッチャン出演作品が出てきます。どうやらこちらも社会派映画のようですね。こちらも見たい。なるほど、それでヴィジャイ作品には副題を付けたのかな?