チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~
シャールク・カーンとディーピカー・パドゥコーンの「オーム・シャンティ・オーム」のコンビが送るラブコメ映画です。
ヒロイン・ミーナのお父さん役でカッタッパ役のサティヤラージさんも出てますよ。
チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~ [DVD]
- 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
- 発売日: 2014/11/19
- メディア: DVD
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お話としては、いわゆるドタバタラブコメディ。
両親が亡きあと、お菓子屋さんのチェーン店オーナーの祖父母に育てられた青年ラーフル。祖父が亡くなり、祖母の願いで遺灰を南インドにあるラーメーシュワラムの川に流しに行くことになったのだが、友人とゴアに行く予定があったためにゴアの川に流してしまおうともくろんで…。
と言うのがお話の始まり。ここからチェンナイエクスプレスにのって途中下車をするつもりがハプニングが続いて降りられず…という展開。
で、これは壮大な内輪受け映画です。インド人なら間違いなく楽しめる。私はインド人なので(え?)まあまあ楽しめた。
そう、インド映画、とくにラジニカーント作品やシャー・ルク・カーン作品を見ていないと作品のそこここにちりばめられたパロディが分からないのです。
いやもう、ラジニ様へのリスペクトが凄い。シャー・ルク・カーンもそうとうにラジニ様好きですよね?と思うほど。
あと、ストーリー展開や話の作りが南インド映画っぽい。この南インドっぽさも南インド映画をそこそこ見ていないと分からない点だよな、と。ボリウッドがコリウッドやトリウッド的な映画を撮ったらこうなりますよ、と言う感じです。
南インド映画が、なんとまあ垢ぬけて。
そんな言葉を口にしそうになるあたり、ボリウッドってのは洗練されているんだなぁと思う次第。
さて、ではパロディを除いてこの作品を見てみるとどうか?となると、正直グッとくるものが無いんですよね。うまくまとまってはいると思うのですが。
ひとまず、色んなインド映画を見てからこの作品を見ることをお勧めします。
マガディーラ 勇者転生
バーフバリの原点と言われるS.S.ラージャマウリ監督の作品「マガディーラ」を二回見てきました。
両作品ともエピック(叙事詩)という点では同じなのですが、バーフバリとマガディーラは別物だなぁ、と思いました。
一貫して古代インドを舞台にしたバーフバリに対して、マガディーラは転生しているので現代の場面がある。そして大きな違いは、バーフバリにおいて恋愛要素は重要ではあるけれど主軸ではない事に対し、マガディーラでは主軸になっていること。
そして、バーフバリよりマガディーラの方がより南インドの映画らしい作りになっています。ダンスやコミカルな場面とかが。
両作品に最も共通するのは、破格の面白さでしょう。どちらもそれぞれの良さがあって面白い。
見る前に知っていると楽しいのは、お父様のチランジーヴィが主人公の父(師匠)としてカメオ出演しています。「MEGASTAR」ってテロップ出てくる方です。
素晴らしい音楽と共に、笑えて、泣けて、派手なアクションに興奮して、娯楽映画とはこういう作品のことを言うのだと思いました。
二度目はチネチッタのLIVE SOUNDで見たのですが、太鼓の音が重要な作品なので、身体に響く太鼓の音が臨場感を増して良かったですね。ぜひ、一度は音の良い映画館で見ていただきたい。
スケールの大きさからいっても、映画館で見てほしい映画です。
【おまけ】
この映画を見て覚えたテルグ語。
サバーシュ!!
(見事!とか、素晴らしい!みたいな意味)
片手を勢いよく上げながら、勢いよく言うのがお作法のようです。バーフバリでも武器商人アスラム・カーンが言ってましたね。
あと、「殺す」を「チャンペイ」と覚えていたらある日、「チャンペイは"Kill me"」というツイートがありまして。
この作品の中で、まさしく"Kill me!"の意味で「チャンペイ!」と言うシーンがあって、「ほんまや!!」と。ちなみに、「殺す!」のシーンでは「チャンペスタ」と言っておりました。
この殺す関係はGoogle翻訳にかけても、イマイチ映画とかで使っている言葉の感じじゃないんですよね。謎…。
ボス その男シヴァージ
社会派で重くなりがちなテーマをコメディを差し挟みつつ見やすく楽しみやすくした、ラジニ様の演技力の高さが光る作品。
テーマはズバリ裏金。
インドではびこる賄賂、脱税その他の表に出せない裏金をめぐる話。
善意の塊、ラジニ様ふんするシヴァージは本当に心の底からの善意から自分の儲けたお金を使って無料の大学と病院を建てようとするが、要求される多額の賄賂と商売敵(大学・病院経営者)による妨害にあって・・・、と言う筋立て。
そこへ恋愛コメディが挿しこまれるので、重苦しくなく見ることが出来ます。
そして、シヴァージは2度豹変するのですが、その代わり方が見事。
1度目が特に素晴らしかったです。善意の塊だった男が腹をくくった瞬間がゾクッとしました。目が据わるってああいうのを言うんだなぁと。
シリアスとコメディのバランスが非常にいいと思います。
ストーリーも伏線を上手く回収していて、不満がありません。
まー、細かい話だけど医者のやってたCPR(心肺蘇生法)のやり方が間違ってて、そこは気になりました。(肘を曲げてやってたのね)
あと、ヒロインはプラバース作品のChatrapathiのヒロインさんですね。シューリヤさん。
そして、叔父さん役の人とラジニ様の掛け合いがメチャメチャ楽しくて、このおじさんがまたいい人なんだ。
展開はもちろん、無理やりでリアリティーのかけらもないところもありますが、何しろこれは娯楽作品!そんなの関係ねぇ!という説得力があるので笑って済ませられる。
個人的に見どころはラストの未来予測。この作品2007年作品で2015年までの未来予測?希望?を並べていくのですが・・・わりとこれ合ってんじゃね?というのがありまして・・・。ちょっとびっくりしました。
それにしても、インドの闇も垣間見たような気のする本作。
何が闇って、窮地を脱出する方法がね、結局それなんだ、って。ちょっと思いました。
私はこの作品好きですね。人によって好みは分かれそうですけども。
しかし、一番の謎はシヴァージの家族ぐるみのヒロインへの強引なアタック。それでいいのか・・・w
プラバースさん最優秀主演男優賞を受賞しました
9月15日深夜から翌早朝にかけて発表されたSIIMA(South Indian International Movie Awards)において、プラバースさんがテルグ映画の最優秀主演男優賞(The Award of Best Actor in a Leading Role Male Telugu)を受賞されました。
The Award for Best Actor in a Leading Role Male Telugu goes to Prabhas!#PantaloonsSIIMA #SIIMA2018 @Viu_IN @bollywoodparks @visitdubai pic.twitter.com/nZYiN0LLfB
— SIIMA (@siima) 2018年9月15日
「バーフバリ王の凱旋」の演技に対しての受賞になります。
「バーフバリ王の凱旋」に関しては、Web上で一般人が投票できる16部門中12部門でノミネートされていました。そのうち、7部門で最優秀賞を獲得しています。
- 作品賞
- 監督賞(S.S.ラージャマウリ監督)
- 主演男優賞(プラバース)
- 音楽監督賞(M.M.キーラヴァーニ監督)
- 映画音楽男性歌手賞(カーラ・バライヴァ:曲"Dandaalayyaa"の歌唱に対して)
- 悪役賞(ラーナー・ダッグバーティ)
- 撮影監督賞(センティル・クマール監督)
受賞された皆様、おめでとうございます。
個人的にはノミネート全部門で賞をあげたいぐらいですが、まあ、そう言うわけにもいきませんよね。
あと、ラーナーさんは今年のエンターテイナー賞(The Award for Entertainer of the year)も受賞されています。思いっきり納得できる賞かも・・・。
授賞式では欠席のラージャマウリ監督の代わりにショーブ・ヤーララガッダプロデューサーが、プラバースさんの代わりにラーナーさんが賞を受け取った模様。
プラバースさんが授賞式に出ないのは大方の予想通りでしたね(笑)
プラバースさんは、いままで色んな賞にノミネートは12回もされているにもかかわらず、ナンディニの最優秀男優賞を2014年に受賞してるだけで、どういうわけか賞を獲ることができないでいまして、ファンとしては何でや、と。(参考:Prabhas - Awards - IMDb)
特に、一番上にあるFilmfare Awards Southは王の凱旋の演技に対するものだけに期待していたのに受賞ならずで非常に悔しい思いをいたしまして。ほんま、なんでやと。
そんな状況での今回の受賞でしたので、本当にもう、嬉しくて。
別に賞を獲ることがすべてではないし、賞が獲れないから作品や演技や技術が悪いと言う事でもないのだけれども。もっと言えば出来レースな賞もあったりもするかもしれないけれど(無いと信じたい)。
それでも、やっぱり何かの形で評価されると言う事はファンとして、とてもうれしいことです。
SIIMAさん、正当な評価をありがとう。
ラ・ワン
今回はシャー・ルク・カーン主演のラ・ワンです。オーム・シャンティ・オームのイケメンでございます。ちなみにヴィラン役はこれまたオーム・シャンティ・オームの敵役のアルジュン・ラームパルさん。
結論から言えば、ラジニカーントのロボットとテイストが似ているのですが、ロボットの方がインパクトが上です。ロボットは色々突っ込みどころがあっても、わけのわからない凄さがありました。
こちらは、非常に画面が美しくVFXもイケてるのですが、展開の間延びなども感じられるために、「うん、まあ見て損は無いね」ってレベルになってしまって居るのが惜しい。日本人受けはこっちの方が良いかもしれませんけどね。画像がスタイリッシュなので。
ネタ的には悪くはないのです。だから、演出とか脚本の展開とか、その辺の問題かなぁと。
ラジニ様がカメオで出るっていうから見た部分もあったんですが、無理やり感が…。それにしても、インドにおけるラジニ様ってホントに神様なんだなぁ。
割と西洋的な顔立ちのSRK(シャー・ルク・カーン)を天然パーマにして肌色を褐色にしてるのですが、どうしたってやっぱり標準インド人にはならないなぁ、という感じ。イケメンはやっぱりイケメンですわ~。
超カッコイイのにコメディやっちゃうんだから、ずるい(褒めてます)。可愛いじゃないか。
息子役の子供ちゃんがとても可愛くて自然な感じの生粋さも持ち合わせてて、とても良かったです。お母さん(妻)役の女優さんはとても優しい感じの素敵な女性で、それでいてちょっとアクションやったりカーチェイスやったりするのでギャップが良かった。
ヴィランがどっかで見たなぁ~、と思ったら、ムケーシュお前だったのか。
メチャメチャ怖かったです。
絶対見たほうが良いとは言わないまでも、見て損は無いから気が向いたら見てみてね、という感じかな。
テルグ語キーボードが面白い
英語の勉強もままならないのでテルグ語の勉強は頓挫していました。
あと、やはり文字の書き取り練習は苦痛で飽きると言う事。
そうやって、何もしないでいる間に沢山の方がテルグ語にチャレンジされて、勉強法などもTwitterにシェアしてくださっています。ありがたい。
今一番注目しているのは、tkyさん(@hnk_tky)が #TeluguLearning のタグを付けて投稿されているテルグ語講座です。トリウッド好きの人なら興味がわく単語を基に文字の変化などを解説してくださっています。
文字は、単語を書きながら覚えるほうが良いようです。単語後回しにしようと思ったんだけど、私には合わないみたい。
テルグ語は文字が基本の文字に色々足していく文字なので、その足し方にルールがあるので、そのルールを解説しているのは今のところ「基礎テルグ語」なので、この本は必携の書ですね。
音に関しては、Google翻訳の音声機能を使うといいんだそう。機械音声なのでどうかな?とは思わなくもないのですが、感じをつかむのにはいいと思います。
で、 そうなると直接テルグ語を入力したいわけです。
そうするとテルグ語キーボードが必要になってきます。
ってことでスマホに導入しました!
あ、ご自分のスマホにアプリを入れるときは自己責任でお願いしますね。ウイルスとか入ってるかもしれないし。
私が入れたのは以下の2つ。
主に使ってるのはSwift Teluguの方です。操作性がよかった。
で、このキーボード、テルグ語の文字変化を理解しないと使えない。逆に言えば、文字変化を覚えるために使える、のです。
とりあえず、プラバース(Prabhas)を打ってみます。この際、発音的には
と a の上に線が付きます。ここ、テストに出ます。
これを打つのにどうするかと言いますと、まず、pa から a を引いて ra を足すと言う文字の打ち方をするんですね。bhaという文字があるので、あとは線を引く文字を足す。sは sa から a を引く。
わかりずら!!!
えっとですねpaが ప でこれの a を消すのに ్ をつかって、ra の ర を打つと、pra ప్ర が出てきます。bha భ に ా を付けると a の上に線がついた భా に。sa స から ్ を付けて a を抜くと s స్。
って、キーボードで打った文字と表示の文字が違う・・・。あれ?
praの字が違う・・・謎。
書いてて頭痛くなってきた。
まあ、そんな感じで打つと文字が変わっていって面白いので、飽きないかなぁと。ただ、これで規則を覚えて大丈夫な物かよくわかりませんが・・・。
文字なんかどうでもいいよ!と言う向きには、
こんなのもあるようですよ。私はAudible利用してないので聞けませんが・・・。
なんにせよ、もう少し時間があった勉強出来るのになぁ・・・。
ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!
まだまだ続くよラジニ道。道とは、柔道剣道武士道の道と同じ意味合いである(やかましい)
さて、今日はヴィーラ(Veera)。ビッラ(Billa)じゃないよ(それはプラバースさんの作品)
ラジニ様は歌の名手と言う役どころ。
インターバルまでの展開はあっさりしていて、これはちょっと肩透かしかな?と思ったのですが、インターバル後に展開が畳みかけるように面白くなると言う。インターバル前ってのは壮大な伏線だと分かるのです。
これはちょっとヤラレタ!と思いましたね。
話の持って行き方がうまいなぁ。
そんで、ラストがああなるわけですが…それってインド的倫理観として、法律として大丈夫なの?と思わなくもない。
Wヒロインなんですが、2人ともとてもお美しくて、仲良くしているシーンが非常に可愛らしい。 眼福でした。
インターバル前の音楽のコンテストのシーンは涙が出ました。演出がうますぎる。
この作品はラブコメにあたるのでしょうか?
あんまり恋愛ものって好きじゃないのですが、これはとても楽しく見ることが出来ました。あ、でも結構ギリギリOKレベルの性的な表現が多いので、そういうのが苦手な人は駄目かも。
何気に、街娘ヒロインのお父さんと主人公のお母さんがいい味出してます。
あと、ヴィランがサングラス取ったら非常にキラキラお目めの可愛い男性でちょっとびっくりしました。目が大きいんでしょうね?たぶん。
しかし、ラジニ作品面白いな。