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Prabhas's fan blog in Japan

バードシャー テルグの皇帝

 テルグ映画の主役として必ず名前があがるJr.NTRの主演作品。

 NTRは高名なおじいさまと同じ名前なので、Jr.が前についてます。N・T・ラーマ・ラオ・ジュニアとか、日本ではNTRジュニアとか表記する時も。

 この方はとにかくダンスが上手です。以前、このブログでもご紹介させていただきました。

nazoindia.hatenablog.jp

  さて、本作。

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 おなじみのところでは、マガディーラのミトラ姫のカージャル・アグルワールさんとビッジャラデーヴァのナーサルさんが出演しています。そして、みんな大好き、ブラフマーナンダムさん。誰だそれ?って?南インド映画をみているとチョイチョイ出てくるバイプレーヤーです。このひとがまあ、いい味出すんですよ。

 カージャルたんは相変わらずの可愛らしさとちょっと生粋っぽいところが良い感じでした。ナーサルさんは警察官のお偉いさんなんですが、カッコよかった!がっちがっちの堅物家長で家族にスパルタで接するんですが、面白おかしいのにカッコいい。いいものみたわ~。

 

 Jr.NTRさん。ダンスシーンを見て、唸る。上手い。最高に上手い。

 演技も悪くない。特筆するほど印象深い演技をするわけではないのだけれども、普通に演技上手いです。

 随所にじいちゃんネタが出て来て、その名前の大きさがいかばかりかと思いました。日本人だと想像つきにくいよね。どうやら「神」とまで言われた方の様です。政治家としても活躍していたようで、アーンドラ・プラデーシュ州(トリウッドの本拠地ハイデラバードのある州)の州首相を勤めた方だとか。

 かわいい系の南インド人(プラバースさん系統というか)の顔立ちだけどもアクション っ ょ ぃ 。カッコいい。存在感ピカイチ。宝塚風に言えば、「華がある」。

 そりゃもう、おじいさまの七光りが無くてもこの人はスターになってましたね。はい。

 

 作品的にまずびっくりしたのが、「警察官が良い者として描かれている!」と言う事。もちろん、御多分に漏れず悪い警察官も出てきますが、警察官がちゃんと悪を挫くものとして描かれているのは珍しい気がします(たしか、プラバースさんのBillaに出てくる警察官はいい人だったけど。あと、ラジニ様作品で警察官が堅いあこがれの職業として出てきたこともあったかな。でもそれぐらいしか記憶にない)。しかもヒーロー扱い。まじか。

 ほんともうね、リアルインディアンポリスどんだけ腐敗してんのよ、っていつも苦笑いしてましたから。賄賂貰うシーンとか多いですもの。あと被疑者に暴力とか。

 結局ね、リアルでその国の警察に正義が無ければ、虚構で警察がヒーローになることは無いと私は思うんですね。それこそリアリティがなくなっちゃうから。だからインド警察どないやねん、と思ってたんですが、ちゃんと正義があるようでよかった。

 

 ストーリー的にもまあまあかな。ちょっとインパクトに欠けるのが難点かな。ストーリーあんまり覚えてない…。

 実はあまり期待していなかったのですが、娯楽として十分楽しめました。

 Jr.NTRさんのコメディシーンはとっても可愛くてキュートですし。踊らせると最強だし。

 惜しむらくは、NTRネタが全く分からない事ですかね。知ってるともっと面白かっただろうになぁ~。 

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